~  i n n o c e n t  t r i p  ~

『認めて』

認めて
誰か僕の存在を認めて
ここで 生きてるんだよ

すべてが中途半端な僕
夢もかなえられず挫折して
もっともらしいことつぶやいて
嘘つきで
空想ばかり大きくなって
どうしようもない僕だけど

誰かのために飛んでいった
誰かのために自分を捨てた
誰かのために音を鳴らしてる
そのときの“誰か”に認めて欲しい
自分のことを認めてほしい
たった一人でいいから 僕の存在 すべて認めて
気持ち わかってほしかった

AM4時の目覚まし 朝焼けを見る生活
君のためだけだったんだよ
君に 感動してほしかった
僕にしかできない 僕のこと
認めてほしい そのために
そのときのために 今日まで 積み上げてきたのに
あと 1週間だったのに・・・・

誰もわかってくれてない
しょうもない僕の 精一杯のあがき
ちっぽけだけど 見つけてほしかった
認めて 僕の存在
認めて


2001/07/15


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たまに書き込みをしていただく中で、この詩を好きだと言ってくれる方がいます。

僕の作ったものに共感してくれる方がいるというのは素直にとても嬉しいです。

本当に嬉しい。幸せです。


でも僕は、今こうしてこの詩を見返して、なんだかむずむずしてきてしまいます。

こういった、想いがストレートに出てしまうものって、やはり恥ずかしい。

よくもまぁこんなわかりやすく書いてしまったな…と。


『認めて』という感情が、このときの僕の主要素でした。

この時期…高校~大学1年くらいまででしょうか。

『認めて』『認める』ということば。

夏休みに古くからの友人と話をしたとき、彼は「受け入れる」ということばを言った。

彼の当時主要素だったことばが「受け入れる」だった。

なんとなく感覚が似ていると思って僕は『認める』ということばを言ったのだけれど、

彼は「それはちょっと違うな」と言った。

うーん…と思った。

それから『認める』ということばは、僕の中からしぼんでいった。


つまりそのとき僕は『認めて』ほしい人がいたんだな。

朝早起きしてギターを鳴らしていた。

その相手が作った詩に、音をのせていた。

でも、あるときふと気付いてしまった。

その人が僕だけでなく他の人にも音のせを依頼してたことを。

相当へこみました。

でも。

僕はその一週間後、完成したものをその相手に渡しました。

喜んでくれました。

その後も時間がかかったけれど、その人は、ようやくその音の意味をわかってくれました。




…彼女は今どこで何をしているのだろう。


そのあとに、彼女には見せていない、

彼女の「詩」からうっすら聴こえてきた音は、

今も僕を捉えて  離さない。

04,06,21


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